診療時間
9:00~12:30、16:00~19:00
休診日
水曜、土曜日午後、日曜、祝日

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群について

睡眠時無呼吸症候群は眠っている間に呼吸が止まる疾患の総称です。定義としては、1時間のうちに10秒以上の呼吸停止が5回以上あることや、1時間の間に呼吸が50%以下の低呼吸状態になることが10秒以上あること、と細かく決められています。
呼吸が不十分な状態が続くと睡眠の質も大きく低下します。そのため、起きて活動している間に激しい眠気に襲われたり、頭痛や集中力の低下が起きたりして仕事や勉強、家事などに悪影響が及ぶこともあります。

上記のような症状でお悩みな方は、
まず検査を行います

ご自宅で行うスクリーニング検査

睡眠時無呼吸症候群が懸念されるケースでは、ご自宅でスクリーニング検査を行うことができます。検査と言っても、就寝時に鼻や手にセンサーを取り付けたあとは通常通り眠っていただくだけで、専用の装置が睡眠中の呼吸の状態を計測・記録します。
スクリーニング検査によって睡眠時無呼吸症候群が確認され、治療を要する状態であることが分かった場合、経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP療法とも言う)による治療を提案することがあります。

CPAP療法
(Continuous Positive Airway Pressure:経鼻的持続陽圧呼吸療法)

CPAP療法は、就寝中に鼻から空気を送り込む装置を使った治療方法で、日本語では経鼻的持続陽圧呼吸療法と呼ばれています。鼻に装着したマスクから空気が送り込まれると、気道の閉塞が解消されます。すると呼吸の低下や停止が起こりにくくなりますから、結果としていびきが減りますし、睡眠の質も上がります。
なお、CPAP療法自体はご自宅で行うことができますが、担当医師は治療の進捗や患者さまの体調を把握する必要があります。そのため、定期的に通院していただく必要があることをご理解ください。

CPAPが適用できない場合

マウスピース療法

睡眠時の呼吸の停止や呼吸量の低下は、筋肉のゆるみや重力の影響で下あごが後方に位置しがちになることや、舌も奥に位置することなどから発生します。スリープスプリントと呼ばれるマウスピース状の器具を装着すると、下あごを数ミリ前に出す効果があります。
さらに上下の歯を固定することもあって、横になった状態でも下あごが下がりにくいメリットもあります。これらの作用によって呼吸の停止や呼吸量の低下が起こりにくくなるため、いびきの低減も可能です。
当院は、マウスピース作製のための専門性を持つ医療機関を紹介することができます。